インターネットゲーム障害

DSM-5(アメリカ精神医学会)では、アルコールや覚醒剤等の何らかの物質による「物質関連障害」と並び,ギャンブルに対する依存として「ギャンブル障害」が精神疾患として正式に採用されました。そして,インターネットゲームに対する依存として「インターネットゲーム障害」が今後検討されるべき疾患としてではじめて提案されました。

12か月の期間内のどこかで、5項目以上を満たせばインターネットゲーム障害(internet gaming disorder:IGD)とするという診断基準です。ドイツ人の生徒1万1千人を対象とした調査ではインターネットゲーム障害の有病率は1.16%だったという報告があります。

ADHD(注意欠如多動障害)あるいはそれと共通の特徴を持つ様々な発達障害児(者)はインターネットゲーム障害のリスクが高いことが脳科学的に追認されています。

ゲームは楽しく時間を過ごすことができ、脳に対して好影響を与えることもありますが、依存が高まると悪影響もあるため良い付き合い方ができると良いでしょう。