現代のストレスマネージメント

近年のIT技術の発達によって、現代人はテレビやネットなどから多すぎる情報に晒されていると思います。適度なストレスは体に対して良い働きをしますが、過度なストレスは体を壊すことにも繋がりかねません。今回は現代におけるストレスマネージメントに関する考えをまとめてみます。

まず一般的にストレスというと、不快な言動を与えられることや多忙のために睡眠不足になることなどをイメージすることが多いですが、広義の意味では精神的なものだけでなく、寒さ熱さなど生体的な刺激もストレスと捉えられることがあります。よってストレスマネージメントを考えるときは、脳に与えられる認知的な刺激(言葉も含む)及び、身体に与えられる物理的な刺激をそれぞれ考える必要があると思われます。

その上でストレスマネージメントをするにあたって重要であると考えれる点は以下の2点です。
①情報のアーカイブ化
②5感への刺激コントロール

まず①に関して、アーカイブ (archive) とは、重要記録を保存・活用し、未来に伝達することを言います。日本では一般的に書庫や保存記録と訳されることが多いですが、元来は公記録保管所、または公文書の保存所、履歴などを意味し、記録を保存しておく場所にあたります。

これを普段の生活に置き換えると、主に仕事においてですが普段よく使うメール、LINE、Facebookのメッセンジャーなどにおいて受信した情報で処理した内容は非表示にし、アーカイブ化するということです。残ってしまっているときは、まだ処理しきれていない情報が残っているということなので、頭の中のモヤモヤが残ってしまいそれがストレスになります。

アーカイブは何も電子上のやりとりだけに限らず、人との言葉のやりとりでも同様の考えが通用します。何か人と喋る中で情報を得たときには、何かメモに残す、もしくは別の人に話しておく(信頼のおける人)ことで自分の記憶だけに頼らず情報を残すことができます。それによって自身のストレスはある程度管理できることになるでしょう。

続いて②に関してですが、人間は大きく5感(視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚)で刺激を感じています。そこに対して良い刺激を入れることを意識するとストレスの発散に繋がると思われます。

具体的には、以下のようなものです。
視覚:自然の良い景色を見る、映画、絵画など
嗅覚:アロマ、美味しいものの匂いなど
味覚:好きな食べ物、飲み物など
聴覚:音楽、自然の音(川、鳥のさえずり)など
触覚:心地よい暖かさ、マッサージなど

よく好きなものは何ですか?という問いに対しての答えとして挙げられるものの答えとしては、以上の5感への良い刺激の中に分類されるものが多いと思います。ストレスが溜まっている状態のときにいったんこのような5感への良い刺激を入れるともとあったストレスがなくなるわけではありませんが、いったんリフレッシュされてもとあったストレスに対してまた解決に向けて努力する活力が湧いてきます。

この①と②によって、悪い刺激を減らし、良い刺激を入れることで現代社会のストレスが多い中でも良い精神状態に保てることに繋がるでしょう。参考になれば幸いです。